猪名川町商工会は地域の経営相談・融資・創業等の相談に応じています。 
〒666-0243兵庫県川辺郡猪名川町柏梨田字前ケ谷158-1 TEL:072-766-3012

ふぁみぐりあは平成4年、豊能町で現在の代表者の母である尾崎好子氏(以下、お母さん)により創業。家族みんなが大好きだった「お好み焼き」のお店をすることを突如宣言。半年間、食べ歩きをして、独自のふんわりとした生地を開発した。
その創業時から現在に至るまで、親子3代にわたって来られる常連のお客様も多くおり、取材時もお母さんとお客様が自然な距離感で会話を楽しんでいた。

≪お母さんの味を守りながら新たな風を吹き込む≫
現在、経営を担っているのは、代表の尾崎清隆氏と、その姉の麻矢氏である。2人共高校を卒業後にワーキングホリデー等の経験を経てお店を手伝い始めた。
当初は自然な流れでお店を手伝っていたが、お母さんが祖父の病院への送迎が忙しくなってきた頃から、姉弟が中心となってお店を回すことになり、事業を承継することをより強く意識するようになった。
創業時からの味を守りながら、若い姉弟のセンスを生かして、全80種類ものメニューを展開し、新たなお店のファン層の獲得に成功。現在は川西市「清和台トナリエ店」にも店舗展開をしている。

≪商工会の支援によって実現した、新たな事業展開≫
その後、麻矢氏は小畑経営指導員の巡回指導により、持続化補助金にも積極的に挑戦し、これまでに3回採択を受けた。
1回目採択時には内装リニューアルによるバリアフリー化、2回目にはイベント出店のための調理機材の購入、3回目にはインバウンド対応の外国語メニューの作成と、販路拡大に余念がない。
外国語対応メニューについては、店舗のある日生中央駅が、海外観光客から人気の観光地「るり渓温泉」への中継地点であることから、多くの外国人の来店があるため考案した。
対応言語を母国語とする外国人に依頼し、調理方法を見てもらったうえで味見をし、リアルな感想を各言語で記載してもらった。
スタイリッシュなデザインに加え、指差しで注文できるように随所にわかりやすい工夫がある。その結果、外国人のお客様からは大変好評である。

≪家族経営ならではの団結と常連客に支えられて≫
しかし、今年に入ってからはコロナウイルスの影響により、これまでの海外からの観光客の来店がなくなったことに加え、近隣住民の来店も激減している。
そこで3月より新たに導入したのが、デリバリーサービスである。地域の顔見知りのお客様が潜在顧客として想定できたため、当初はエリアを限定しての提供を始めた。
常連客である学生有志の協力を得て、チラシのポスティングによる周知をしたところ、チラシ配布翌日から注文が入り、外出を自粛している多数のお客様の笑顔を見ることができた。
先が読めない状況のなか、迅速な意思決定により導入に踏み切れたのは、家族経営ならではのチームワークと、追加業務による人件費増加を考慮する必要がなく、ただお客様のことを考えた結果の判断だという。
今後もデリバリーサービスは継続し、コロナウイルスの影響が収束した後はインバウンド向けサービスの更なる充実や、町内外のイベントにも積極的に出店することで、ふぁみぐりあや猪名川町のPRをしていきたいとしている。

 

【ふぁみぐりあ 日生中央サピエ店】

住 所:猪名川町松尾台1-2-1 日生中央サピエ1F

電 話:072-766-6350

定休日:なし

ホームページ:http://www.okonomiya.com/